2018年夏、デンマークに一年間住んでみようと思い立ちました。
なぜ、デンマークか?
それは、「世界一幸福度が高い」というキャッチフレーズを見たことがあるからです。
なぜ、その言葉に惹かれたか?
それは、日本における急速な少子高齢化の実態と関係があります。
私は17年前にサラリーマンをやめて、地域社会や福祉施設でボランティアをする時間を生活の中心に据えました。
会社の中の考え方と、生活をしている地域の中の考え方に大きな隔たりがあるようだと(今から思えば)感じたからです。
その頃2000年4月より、介護保険の制度が導入され、「住み慣れた地域で」「個人の尊厳を第一に」といった言葉が急にちりばめられ始めました。
そのなかで特に「尊厳」という言葉は私には当初全く理解できない言葉でした。(異国のお話に出てくる言葉のようでした)
その後障害者福祉の現場で、人を「モノのように扱っている」と見えるシーンを何度か目にしました。
尊厳を守るとはこういうことか、と納得しようとしましたが、何か腑に落ちないのです。
この感覚は今も根強く残っています。
そんな中、自分も還暦の声が聞こえる年齢になりました。
このまま疑問を抱えたまま、体が動かなくなったら後悔すると思い、解決の突破口として思いついたのが「デンマーク」です。
デンマークは教育は無償、医療もほぼ無償、失業しても手厚い給付、消費税25%など、日本から見れば思い切った制度をとっています。
医療技術や自然力エネルギー開発も最先端です。国民が力を合わせて頑張っているという雰囲気が感じられます。(あくまで主観ですが)
どのようにしてそのような空気が生まれるのか(感じられるのか)、大変興味深いですし、自分が日本で高齢者になってゆくときその「何か」を
修得しておかねばならないと強く思います。
自分の思いは、この国に住んで働いて、活動して、市民生活にどっぷりと浸かり、コナンくんではありませんが「そういうことか!」と
納得したいということです。
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